京都

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無性に京都に行きたい、と思いながら毎日を過ごしている。

京都、自分がバイトで通うまでは、わりと無関心な地域であった。観光地もテレビの旅番組でやっているような場所しか知らなくて、行ってみたいな、と思いつつも、あまり行く機会もなかった。ずっと田舎に引きこもっていて、初めて京都に一人で行ったのが2013年くらいだった気がする。京都でしかやってない映画を観に、初めて電車で京都に行った。

自分の中での京都の価値観が変わり始めたのは2015年からで、毎日通うとこうも違うのか、というくらい京都に対する印象が変わった。それまでは、なんだか渋いイメージしかなかったのだけれど、古さと新しさがいい感じに共存している街なんだな、という印象に変わった。あと、車で通り過ぎるだけの京都と、自分が電車を使ったり歩いたりする京都は、ずいぶんイメージが違う。親戚に会いに行ったりとか、何か用事があるとき、車で京都にはよく出向いていたけれど、なにも印象に残っていなかった。自分で公共交通機関を使って毎日京都に行くことで、初めて京都を知れた気がする。

森見登見彦さんの作品とかを読んでいたら違ったのかもしれないけど、読んだことがなかったし、学生が多い街ということもあまり知らなかった。鴨川デルタとか、地域ではお馴染みのような場所も、全く知らなかったし。

四季を追うごとに、京都で過ごした匂いや思い出が蘇ってくる気がする。ここまで自分の中で京都が大きい存在になっているとは知らなかった。自分が住んでいる街も好きだけれど、京都も好きだ。2年前はなぜだか「京都が好き」と言い切れなかったけど、離れてみて、ああ好きな土地だ、と思う。また京都で毎日を過ごしたい。離れたら分かった。京都が好きだ。