映画「校庭に東風吹いて」を観てきた

f:id:kewpiedesign:20161113170152j:plain

母が観たいと言うので、一緒に映画を観てきました。「校庭に東風吹いて」という映画で、場面緘黙症という病気の女の子が主人公のお話。

場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)、選択性緘黙症(Selective Mutism)とは、家庭などでは話すことができるのに、社会不安(社会的状況における不安)のために、学校や幼稚園といったある特定の場面、状況では全く話すことができなくなる現象を言う。幼児期に発症するケースが多い。

場面緘黙症 - Wikipedia

最初はあまり乗り気ではなかったのだけど、場面緘黙症という病気には興味があったのと、病気になってから一度も映画館に行っていなかったので、映画を見ることができたら自信がつくのでは、と思って観に行くことにしました。

感想としてはすごく良い映画でした。出演している子役の子たちの演技がとてもリアルで、演技しているとは思えなかった。南山城村がメインのロケ地になっていたらしいのだけど、市役所のシーンとか、実際にその場で働いている人に演技してもらっているのかな、というくらい自然で、わざとらしさがなかったのが印象的でした。俳優さんではない気がする。

場面緘黙症という病気、今まで全く聞いたことがなかったのだけど、調べると幼少期の自分に当てはまる気がして、もしかして自分も同じ病気だったのかなあと思えてきた。家では話せるのに、学校だと借りてきた猫のようになって、一言も話せなかったり。漠然とした不安があって、体が固まって動かなくなったり。小学校と中学校はずっとこれに悩まされて、AB型だから二重人格なのかなあ、とか適当に思ったりしてたけど、そういう病気があるのか、と思った。いつごろから名前がついたのか分からないけど、時代が変わってきているのかな、と思いました。

何度か涙が出そうになる場面もあり、周りを見渡したらおじいさんおばあさんも結構泣いていたりして、爽やかな良い映画でした。映画館、もともとあまり得意じゃなくて、大きな音と暗室が昔から苦手で、病気になったらより苦手になるのでは…と思っていたけど、無事クリアできたので良かった。また観たい映画があったら観に行ってみようかな、という気分になってきました。

今日は天気が良くて清々しい気分になったし、イチョウの木が色づいたりしているのを眺めたりして、いい一日でした。たまには母と二人で映画に観に行くのも良いなあ、と思いました。