朝起きたら雪が降っていた。初雪だった。すぐに溶けてしまったけど、雪が降った朝の空気感を味わいたくて、いてもたってもいられずに外へ出た。
外を歩くと、雪が積もっている気配はないものの、澄んだ空気が広がっている。雪が降ったあとのこの空気が好きで、ついつい毎年外に出てしまいたくなってしまうのである。夏の雨上がりの空と同じで、なんともみずみずしい。一番空気が綺麗な場所はどこなのか、と悩んで、母校の近くの神社へ行くことにした。朝の神社は空気が凛として身が引き締まる。
母校のグラウンド。人の気配がなかった。平日なのに。
境内には入らず外から。このアングルが好きという変なこだわりがあり、失礼しますと言って写真を撮った。写真を撮っていると、上から水が降ってきて驚く。木の枝の雫がポタポタと落ちていた。
春には梅の花が咲く。
そのあと、後ろを振り向くと、遠くの山に雪が積もっているのがちらりと見えて、思わず声を上げてしまった。青空が広がる中、雪雲の中に少しだけ見える粉砂糖のような山が、すごく綺麗だった。
あの山を一番はっきり撮れるのはどこだろう?と思い、普段あまり通らない、抜け道である民家の間の傾斜のきつい坂道を降りて、山が一番近くで見れる川沿いへ近づいた。
川沿いからは真正面に雪山を見ることができたけど、雲が多く陰ってしまっていて、はっきりと撮ることはできなかった。
帰り道は、雪雲はどこかに行ってしまったようで、清々しい青空が広がっていた。12月なのに、2月のような空気感だった。
雪が降ったせいか、いつもの散歩と一味違ってすごく気持ちよかった。朝に散歩する習慣をつけていきたい。これから、また雪が本格的に降って積もったときが楽しみだ。