前髪

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好きなアイドルグループに「アイドルネッサンス」というグループがある。世代を超えた名曲たちをカヴァーする、基本的には持ち歌のないグループだったのだけど、今日オリジナル曲が4曲収録されたアルバムをリリースしている。「前髪がゆれる」というアルバムで、全曲をBase Ball Bearの小出祐介さんが制作している。

5月ごろに、1曲目である「交感ノート」のMVが公開されて、それだけでグッと期待が高まる完成度だったのだけど、7月下旬に公開された「前髪」を聴いて、たまらない気持ちになった。どんな言葉を使ってもこの曲を聴いた時の感情を表せない気がする。あえて言うなら、「青春」が全て詰まっている、そんな曲だと思う。 

まずイントロで心をわし掴みにされるのだけれど、歌詞もすごい。ずっとわし掴みにされたまま、なかなか離してくれない感じ。「青春」を形にしたらこんな感じなんだろうな、というようなフレーズが並んでいる。最初に聴いたときから曲に入り込んでしまって、もう50回近く聴いているのだけど聴くたびに涙ぐんでいる。

たくさん撮ってた写真 指すべらせたら
広がる何でもない特別な景色
戻れないトンネルの向こうを思うよ

この部分とかは、共感しすぎてしまう。去年の夏の写真とかを見ていたら、現実になかなか戻れなくなってしまう。

ライブ動画を見ると、歌い出しで感情が入り込みすぎて泣き出すメンバーの姿が映し出されていて、これはこれで見ていてたまらなくなる。

外を歩いていて、どんな風景を見てもこの曲がついて回ってきて、きっと今年の夏はこの曲を聴いて終わるんだろうな、という確信を持っている。来年あたりに今年の8月を振り返ったときに、思い出される曲になりそうだなあ、と思う。

今年の夏、この曲を聴いて夏を過ごす人が増えたらいいな、という気持ちでいっぱいです。

前髪

前髪